いかなご漁レポート

いかなご漁とはどんなふうにするのでしょうか?
お世話になっている漁師さんにお願いし、漁に同行させてもらいました。
淡路島の岩屋漁港で船に乗せてもらい、いざ出発!

AM7:30に岩屋魚港に到着。いかなご漁は3隻の船が一組になって漁をします。乗せていただいいた船は魚群探知機で魚群を探し、網を引く場所を指示するとともに、獲ったいかなごを港に運ぶ役割をする船です。
残りの2隻の船(網船)は沖合いで網を引いており、 これからその場所に向かいます。

2隻の船が網入れをしているところです。
まず、一方の船が網を入れていき、全部入れ終わったところで、網の片方をもう1隻の船に渡します。
写真のようにV字状に2隻が並びます。V字の右手の船が緑の旗、左手の船が赤の旗をかかげるのが操業時の規則だそうです。
私達が乗っている船の船長さんは魚群探知機をみながら、2隻の周りをグルグル 回りつつ、無線で指示を出します。

網が準備できたら2隻が左右に広がり網を引き始めます。私たちの乗った指示船からの細かい指示に応じて2隻の船が網の準備から左右に離れて網を引くまでの連携プレーは、息の合った素晴らしいものでした。
2隻の船は50メートルほどの間隔を保ちながら、約1時間網を引きました。

操業中、たくさんのカモメが漁船に群がるように騒々しく飛び回っています。エサのいかなごを狙っているのです。生命が躍動するまぶしい光景に、しばし見とれました。

網上げ作業は、私たちが乗っている指示船が、2隻の船がV字に交差しているあたりに横付けする形で始まります。
いかなご以外の魚が入らないような仕掛けが網にあり、そこから引き上げ、最後にいかなごが上がってきます。
いかなごはいったん氷水が入った船倉に入れ、セリ用のブルーのカゴに手早く分けます。

いかなごは鮮度が命です。網をあげたら、一路、岩屋漁港に向けて猛スピードで帰ります。

私たちが港に着いたとき、ほかの漁船も櫛の歯を引くように戻ってきました。たくさんの船で港は壮観です。
いかなごが入ったカゴを降ろす船着場もフル稼働の状態でした。

漁港に水揚げされたいかなごは、すぐにセリにかけられます。
セリでは、仲買人がいかなごの大きさや形の良さ、鮮度の具合をチェックしながら、次々と落していきます。
どの方の目も生き生きと輝いていました。

セリ落とされたいかなごは、ここから販売店に一目散に向かいます。「早くくぎ煮を炊きたい!」とお客さんがさぞ首を長くして待っているでしょう。

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